10月後半の「いただきます」そして「ごちそうさま」

今回は、今月5日に発売された『これで よゆうの晩ごはん』をご紹介します。

タイトルにもある「よゆう」とは? 軸になっているのは、晩ごはんづくりの際に時間的にも気分的にも「よゆう」を持てるいくつかのルールです。たとえば、主菜は一から作るのではなく、手順を 朝、下ごしらえする→おいておく→少し手を加える と分解して取りかかりやすくすること。おいておくことでさらにおいしくなる主菜であること。準備の合間に作れる簡単な副菜があること。そして、できるだけ削ぎ落としたシンプルな作業にすることなどです。

それらのルールのもと、5人の料理研究家がそれぞれ工夫を凝らして、無理なくおいしく作れる晩ごはんメニューを組み立てました。先生が1人ではなく、5人いるのがこの本の面白さで、素材そのものの味を引き出す人、だしを上手に活かす人、香辛料を上手に使う人など、5人5様の暮らしの中から出てきたアイディアが見られるのがとても楽しいと思います。

昨年秋の『暮しの手帖』で同じテーマが特集され、レシピとアイディアを提供しましたが、発売後大きな反響があったと聞き、晩ごはんのメニューに悩む人は考えている以上に多いのだということがよくわかりました。手間ひまかけたレシピで、丁寧に作った料理がおいしいのは当然ですが、ちょっと忙しくてそこまでできない日もある。そんな日を乗り越える知恵も人生には必要。夢を売ることと同時に、目の前の問題を解決してくれる料理書も望まれていることを改めて強く感じます。

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