毎日のごはん作りも家事もフルマラソン

先日『子どもはレシピ10個で育つ。』のエピソードをご紹介しましたが、
この本のやや長めのまえがきに
「毎日のごはん作りも家事もフルマラソンだから。」と書きました。
少し、その箇所を引用しますね。

「そんなに頑張らなくていいよ」と言ってくれる人たちもいますが、
正直なところ、頑張らないと家事も育児も回らないですよね。
大切なのは「頑張る」とか「頑張らない」ではなくて、
「少し頑張る日」や「ちょっとだけ力を抜く日」を作ったり、
家族や便利な道具に甘えたりして
自分で自分をコントロールしながら、走り続ける持久力。
そう、毎日のごはん作りも家事もフルマラソンだから。

 

考えてみれば、現代を生きる女性の
 特に30〜50代はフルマラソンみたいなものかもしれません。
仕事も忙しく、家庭も家事もある。
よい母であり女性でありたいと願って、走り続けて、
疲れてしまう人がとても多いと聞きます。
でも時には速度をゆるめて、
立ち止まって考える時間はあってもいいのです。
いつもいつも頑張らなくていい。 
急がなくていいから、時々力を抜いてもいいから、
考えながらゆっくり行こう。
とにかく棄権はしないで続けていこう。
やめないこと、止まらないことが成果につながるのですから。
いつか必ず、走ってきてよかったと思える日が来ますよ。

そんなこともお伝えしたくての追伸でした。

12月の「いただきます」そして「ごちそうさま」

今年最後の1ヶ月が始まりました。年末に向けて何かと気ぜわしいですが、仲間や家族と集まる機会も多く、楽しい季節ですね。今回はホームパーティのテーブルにぜひ選んでいただきたい、私の大好きなフランス・ロワール地方のサンセールワインのことをお話ししたいと思います。

ワインを勉強し始めた頃から、おいしいなと思っていたサンセールワイン。フランスワインの世界は奥深く、パワフルなボルドーや王道のブルゴーニュ、個性的な南仏など、さまざまなワインがあるけれど、いつも私の隣に置いておきたいのはロワールワインかな、と思うのです。

知人がロワール地方に移住したことをきっかけに、ここ8年ほど、足繁く現地を訪れるようになりました。目的は、現地のワインと和食のマリアージュを広めること。ワイン生産者を含む現地の方々に、私の作った日本食を食べてもらう交流会を毎年のように行っています。多彩で繊細な、ロワールを代表するサンセールワインは、和食との相性がとてもよいことを日本人にもフランス人にももっと知ってほしい。現地の人々は毎回、自分たちが飲んでいるワインが日本食に合うことに驚き、そして喜んでくださいます。今、食の世界では空前の日本食ブームで、天ぷらやすき焼きだけではない、日本人が普段食べている料理を、多くの人が注目しているそうです。

フランスで最も長い川、ロワール川の流域で作られるロワールワイン。ぶどう品種が多く、白、ロゼ、赤のほか、スパークリングも甘口ワインも揃っています。その中央部で生産されているのがサンセールワインで、使用されるぶどう品種はソーヴィニヨンブランとピノノワール。白ワインが有名ですが、おいしいロゼも赤もあります。北部の冷涼な地域で育つため、味わいは重たくなく軽やか。クラシックなフレンチにも合いますが、日本の普段の食事と合わせてみると、その相性の良さにきっと驚くはずですよ。

今や世界中のワインが手に入るようになりましたし、日本産のワインも本当においしくなってきました。チョイスの幅が広がりすぎて、何を選べばいいのかわからなくなったときは、昔から変わらず作られてきたフランスのおいしいワインに立ち返ってみるのもいいでしょう。この次、ワインを選ぶときには、ぜひロワール地方のサンセールワインも選択肢に入れてみてください。

Webニュース掲載情報:Yahoo!ニュースでインタビューが掲載されました

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11月21日、『並べて 包んで 焼くだけ レシピ』(主婦と生活社)が、Yahoo!ニュースで取り上げられました。 作家・生活史研究家の阿古真理さんによる素敵な記事です。

タイトルは、本を「見る」だけで初心者も料理が作れる? 視覚化にこだわった簡単レシピ本が生まれた背景とは

記事中にもありますが、「そんなに気負わないで、何か作って食べようよ」という思いが伝わればうれしいです。ぜひお読みください!

読む料理本、『子どもはレシピ10個で育つ。』エピソード

今回は、10月末に発売された著書『子どもはレシピ10個で育つ。』についてお伝えしたいと思います。

自身の持ち込み企画ででき上がる本が多い中、この本は20代後半の若い女性編集者からのお声掛けで実現した一冊。雑誌の料理企画で知り合った彼女がふと言ったのです。仕事は楽しく充実している。でもこの先結婚して、子どもを持ったらどうなるだろう。若い彼女たち世代が目標としたい、少し年上の女性たちが、幸せそうではあるけれど、少なからずどこか大変そうに見える事実。子育てと日々のごはん作りは両立できるのだろうか。ごはんを作って食べるって楽しいことのはずなのに、なぜみんな苦しそうなのか。

そんな疑問や悩みをすくい上げながら、未来の子育て世代である編集者と、子育て真っ最中のライターさん、そして子育てがほぼ終わった私が、膝付き合わせ考えて、考えて。渦中の人たちが直面する問題と、その解決方法で構成されています。前半は「おかずの品数は多い方がラク」「もうみじん切りはやめよう」「つくりおき 家族にとっては残りもの」など、凝り固まった頭ををほぐす考え方のご提案。後半では、漬け込まない唐揚げ(実は究極の時短料理です)や、ひだを寄せずたたむだけで作れる餃子など、食べ飽きない定番のレシピ10個をご紹介。覚えて応用すれば、20にも30にも広がります。子育てしながらの料理ってラクではないけど、考え方次第で目の前は明るくなる。日々続ければ、必ず笑える日が来ます。

写真のない、シンプルな表紙の「読む料理本」。まえがきとあとがきもとても長いのですが、心からの思いが詰まっています。ぜひお手にとって読んでいただけるとうれしいです。製作に力と知恵を注いでくれた、若い同志たちに感謝します。

最新情報、11月15日号

Category: What's New?

早いもので今年もあと1ヶ月と半分。すっかり寒くなりましたね。
毎月15日に、上田淳子の活動の最新情報をまとめてお知らせしています。

雑誌掲載
『オレンジページ』特集「パン&スイーツ special」発売中
『婦人之友』12月号特集「クリスマスメニュー」発売中
『技あり! dancyu』特集「魅惑のチーズ料理92皿」発売中

イベント
11月27日 KCC食文化と料理の講習会(キッコーマン本社主催)にて「野菜がおいしいフランス家庭料理」レッスン開催 受付は終了しています。詳しくはこちら

この秋の既刊、いずれも大好評発売中です
『フランス人がこよなく愛する3種の粉もの。』(誠文堂新光社)
暮しの手帖別冊 『これで よゆうの晩ごはん』(暮しの手帖社)
『並べて 包んで 焼くだけ レシピ』(主婦と生活社)
『子どもはレシピ10個で育つ。』(光文社)

11月21日追記:『並べて 包んで 焼くだけ レシピ』(主婦と生活社)が、Yahoo!ニュースで取り上げられました。こちらをご覧ください!

ほか、11月下旬に東北のラジオ番組、12月中旬に関西のテレビ番組に出演予定です。詳細がわかり次第、このコーナーでお伝えします。

次回のお知らせは12月15日の予定です!

『並べて 包んで 焼くだけ レシピ』制作エピソード

11月のスタート。過ごしやすい秋晴れの日がうれしい今日この頃です。今回は、10月19日に発売された『並べて 包んで 焼くだけ レシピ』についてご紹介します。

今の時代、お料理のレシピはネット検索すれば出てきますし、レシピサイトもたくさんあります。それはそれでいいのですが、たとえば、お料理の本を手に入れないと楽しめないことってあるでしょうか? それを考え抜いて、ひとつの答えを見つけた編集者の方から、内容の制作を依頼され、でき上がったのがこの一冊です。

今回ご紹介する「パピヨット」(紙包み焼き)は、フランスなどヨーロッパでポピュラーな調理法。日本にもアルミホイルに包んで魚などを焼く「ホイル焼き」がありますね。今はそれほど人気がありませんが、実はこれってかなり賢い方法です。オーブンペーパーを使うパピヨットも同じで、素材を紙で包んで焼くだけで、旨みが凝縮されたおいしい料理に仕上がってくれます。大切なのは組み合わせと分量なので、そこはきっちりと考え、わかりやすいように写真もすべて実寸大で掲載しています。読者の皆さんは実際にこの本の上にオーブンペーパーを広げて、その上に書いてある通りの素材と調味料をのせるだけ。しっかり包んでオーブンで焼いて、お皿に盛り付ければ完成! まったく同じものが作れます。レシピ欄には「オーブン」「210℃」「10分」などの表記があり、これが作り方のすべてです。


肉も魚も野菜もおいしく調理できるパピヨット。たとえば鶏もも肉ならオレンジはちみつ風味、チーズタッカルビ、タンドリーチキンと豊富なメニューを揃え、エスニック麺とデザートも1品ずつ紹介しています。簡単で手間なし、必ず失敗なく作れて、こんなにラクで楽しい料理はありません。料理なんてしたことがないという方々にも、また子どもたちにも遊び感覚で作ってもらえるし、若い世代や忙しい人の味方にもなります。どんな人にも作れて、紙包みを開ければごちそう! そんな一冊をお届けすることができて、とてもうれしい秋になりました。

子どもはレシピ10個で育つ。

レシピ検索に頼らなくても、もう、献立に困らない!

双子の息子を育て上げて気がついた、毎日のごはん作りに悩まない! 困らない! ための、愛あるメッセージとヒントを1冊にまとめました。

「おかずの品数は、多いほうがラク」「オイルと塩は先が鉄則」「だから、もうみじん切りはやめよう」「せいろはいらない。蓋つきフライパンで蒸せばいい」「唐揚げは最強の時短料理だ! 」など、

〝献立に悩まない・料理に煩わされない〟ためのちょっとしたコツと背中を押してくれるアドバイスを集約。

繰り返し作りたくなる、具材を変えれば何通りにもなるそんな食べ飽きないレシピも多数!


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並べて 包んで 焼くだけ レシピ

上田淳子著
2018年10月19日発売 主婦と生活社刊 ¥1,300+税
本の上にオーブン用シートを広げたら、透けて見える絵のとおりに食材を並べて、あとは包んで焼けばできあがり。食材の旨みや水分を逃すことなく加熱できる包み焼きは、おいしさがぎゅっと凝縮される調理法です。料理に苦手意識がある人でもラクラクなうえ、オーブンや電子レンジで作れるので、洗いものが激減。フランスの料理書のアイデアを参考にしながら、和洋中エスニック、さまざまな料理に応用しました。「読む」というより「目で見る」新感覚レシピ、ぜひ楽しみながら作ってみてください。
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暮しの手帖別冊『これで よゆうの晩ごはん』の「よゆう」とは?

今回は、今月5日に発売された『これで よゆうの晩ごはん』をご紹介します。

タイトルにもある「よゆう」とは? 軸になっているのは、晩ごはんづくりの際に時間的にも気分的にも「よゆう」を持てるいくつかのルールです。たとえば、主菜は一から作るのではなく、手順を 朝、下ごしらえする→おいておく→少し手を加える と分解して取りかかりやすくすること。おいておくことでさらにおいしくなる主菜であること。準備の合間に作れる簡単な副菜があること。そして、できるだけ削ぎ落としたシンプルな作業にすることなどです。

それらのルールのもと、5人の料理研究家がそれぞれ工夫を凝らして、無理なくおいしく作れる晩ごはんメニューを組み立てました。先生が1人ではなく、5人いるのがこの本の面白さで、素材そのものの味を引き出す人、だしを上手に活かす人、香辛料を上手に使う人など、5人5様の暮らしの中から出てきたアイディアが見られるのがとても楽しいと思います。

昨年秋の『暮しの手帖』で同じテーマが特集され、レシピとアイディアを提供しましたが、発売後大きな反響があったと聞き、晩ごはんのメニューに悩む人は考えている以上に多いのだということがよくわかりました。手間ひまかけたレシピで、丁寧に作った料理がおいしいのは当然ですが、ちょっと忙しくてそこまでできない日もある。そんな日を乗り越える知恵も人生には必要。夢を売ることと同時に、目の前の問題を解決してくれる料理書も望まれていることを改めて強く感じます。