バター使いで秋冬らしい食卓を

秋が深まり、ようやく本格的に秋冬らしい料理が楽しめる今日この頃となりました。

野菜や果物、魚など旬の食材を使うことはもちろん、味つけを塩やポン酢などさっぱりしたものからしょうゆや味噌などのこっくりしたものに変える、薄切り肉からかたまり肉に変えるなどの工夫でも、食卓を秋冬モードに「衣替え」することができます。
それ以外に冬に向けて「衣替え」できる方法として、ちょっと見落としがちですがおすすめしたいのが、調理に使う油脂を変えること。同じ食材を調理するのでも、軽やかなオリーブオイルから、こくのあるバターに変えるだけでだいぶ味わいが違ってきます。シンプルな野菜のエチュベや、焼いたお肉でも、バターを使うだけで味にしっかりとした秋冬らしい厚みが出てくるのです。

肉や魚をバターで焼くなんてしつこくなるのでは? とお思いの方もいるかもしれませんが、あっさりした蛋白質の食材に合わせれば問題ありません。たとえば冬が旬の鱈は、バター焼きにするととてもおいしいですね。さすがに脂ののった鰤などには向きませんが、「あっさり蛋白質」とバターの相性はとにかく抜群です。お肉では、焼くとぱさつきがちな鶏むね肉や豚もも肉などが向き、バターをまとわせるとこくのある一品に。

また、バターは意外とアジアの調味料との相性もいいです。バターで焼いたり炒めたりしたお肉の味付けを、塩のほかにしょうゆやナンプラー、オイスターソースなどで試してみてください。オリーブオイルやサラダオイルを使っていたいつもの料理をバター味にしてみると、それだけで味わいが広がります。料理レパートリーを増やさなくても、このバリエーションを覚えるだけで食卓が賑わいますよ。

バターはパンに塗るだけ、という方もこの冬からは、あっさり、さっぱりした食材にボリュームをもたせる調味料として使ってみるといいのではないでしょうか。

そんな今の季節にぴったりな一冊が、先月発売されました。『バターは調味料。ほんの少し使うだけでおいしくなる』(グラフィック社)。バター好きさんにとっても目新しい使い方をちりばめてありますので、よかったらお手にとってみてください。

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